コラム
コロナ禍の憂鬱
みなさんこんにちは。石井です。
COVID-19と付き合いながらの毎日ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか? 基本的な感染対策を行いながら、日常生活をお過ごしのことと思います。
振り返ってみると、非常事態宣言が発出された4月から5月にかけては、学校も休校になり、明らかに非日常の生活を送っていました。
そんな日々の中、小児歯科医として非常に危惧していたのが、子どもたちの虫歯の増加でした。そんな僕の不安を裏付けるような記事がNHKのWebページに掲載されていました。
歯科医院の受診を控えることが虫歯やお口のトラブルの原因になるとも書かれていますが、子どもの場合は何よりも不規則な食生活が虫歯の大きなリスクファクターになると思います。
学校や幼稚園に行かず、ずっと家にいると、自分の好きな時間に好きなものを食べられる環境になるわけで、このような生活が何カ月も続くと確実に虫歯は進行します。
虫歯や歯周病はいわば生活習慣病とも言えるわけで、規則正しい生活習慣を送っていれば重症化しませんし、不規則になれば重症化します。
歯科医院を受診することよりも、規則正しい食生活をおくることが子どもたちにとっては何よりも大切なことで、学校が休校になってずっと家にいる状態では、それを子ども自身が律して実践することは非常に困難です。
僕自身の実感としても、虫歯が進行している子どもたちが多いように感じています。
学校は再開して元気に通学していることと思いますが、コロナ禍の日常生活を今一度見直してみるのも良いのではないでしょうか。