歯とお口の豆知識
矯正治療はいつ始めたら良いのでしょう?
みなさんこんにちは。石井です。
患者様からよく“矯正治療はいつ頃から始めたらいいのですか?”と質問を受けます。いつ始めるのがいいのでしょう?
先日のブログでも述べた通り、乳歯列(乳歯しか生えていない時期)に矯正治療を行うことは稀で、反対咬合や交叉咬合等の一部の不正咬合に限って治療を行います。
それ以外の一般的な歯列不正(歯がガタガタに生えているとか、出っ歯が気になるとか・・・)は、いつから治療を始めるのが良いかと言えば、気になった時が治療のはじめ時とも言えます(笑) 歯と歯ぐきの状態が健康であれば、大人になってからでも十分に治療することが可能です。
かと言って、大人になるまで放っておく方が良いわけではありませんし、治療を始めるのが早ければ早い方が良いわけでもありません。
患者様一人一人の歯並びや骨格、習癖やお口の機能に合わせて、適切な時期に適切な治療を始めることが大切です。
ただ、治療を行うかどうかは別にして、永久歯の異常や、今後の歯並びや噛み合わせを予測するために、上下の前歯が永久歯に生え変わる時期(上の前歯4本が永久歯に生え変わるぐらい)になったら、一度矯正歯科医に診てもらうことをお勧めします。
こんな(←)時期ですね。
前歯と6歳臼歯が永久歯になっているので、将来の歯並びの予測ができますし、永久歯の異常を発見することもできます。
上のレントゲンでは、矢印で示した犬歯が明らかにおかしな向きに埋まっています。
このレントゲンでは、矢印で示した右下の奥歯に永久歯がありません。
単純に歯並びが良い悪いというだけでなく、永久歯との生え変わりの時期には様々な問題を抱えることがあります。
生え変わってくる永久歯に異常がないか、将来どんな歯並びになるのか等、この時期に一度チェックしておくことが重要と考えます。
歯並びで気になることがあれば、お気軽にご相談下さい。