歯とお口の豆知識
口呼吸
みなさんこんにちは。石井です。
冬の寒い時期には風邪を引いたりすることも多く、鼻づまりの症状がある患者様も多く見かけます。最近はアレルギーのある方も多いので、アレルギー鼻炎の患者様も多いのかもしれませんね。
そんな鼻づまりの症状が長期間にわたって続くと、歯並びにも悪影響が出てきます。悪さをする正体は口呼吸です。
元々、口は消化器(モノを食べる器官)で、鼻は呼吸器(息をする器官)です。にもかかわらず、鼻が通っていないと、いつの間にか口で呼吸をする悪い習慣(癖)がついてしまい、日常的に口呼吸になってしまいます。
こんな口元の患者様にしばしば出会います。
上唇に力がなく、常に上の前歯がお口の外に出てしまっています。
口呼吸が続くと、舌の位置も悪くなります。基本的に、歯は頬、唇、舌の力の均衡のとれた位置に並んでいきますから、唇や舌の位置や機能に異常があれば、歯並びに異常が出ることは明白です。
口呼吸になってしまう原因は様々で単純ではありません。アデノイド肥大や扁桃肥大等の器質的な耳鼻科疾患によるものから、単純に口で呼吸することが癖になってしまっているだけの方まで、様々です。
すでに歯並びに異常が出ていて、口を閉じることそのものが難しくなってしまっている方の場合は、そもそも口が閉じにくい状態になってしまっているので、どうしても口が開いてしまい、口呼吸をしてしまいます。
まずは鼻で呼吸することを少し意識してみることが大切です。鼻呼吸で苦しくないことが大前提なので、苦しいようなら耳鼻科の先生に診てもらうことが必要かもしれませんね。
どうですか、皆さんは口呼吸していませんか?