歯とお口の豆知識

みなさんこんにちは。石井です。

先日のブログでもお伝えしましたが、開院して2週間ほどにも関わらず、歯の本数に異常があったり、生えてくるべき歯が生えてきていなかったり、単純に歯並びが悪いというだけでない問題を抱えた患者様が数多く来院されています。

もちろん統計的にもある一定の比率で、歯が少なかったりする患者様はいらっしゃるのですが、明らかに疫学調査の結果以上の比率で来院されています。なぜですかね・・・

今日来られた患者様にも6歳臼歯の“異所萌出（いしょほうしゅつ）”が見つかりました。

　

左側の写真（赤い矢印のある写真）が6歳臼歯の“異所萌出”を示しています。右側の写真と比べると、一番奥の6歳臼歯が手前の乳歯に引っかかって生えなくなっているのが分かると思います。この状態を“異所萌出”と言います。

異所萌出の状態にある6歳臼歯は、そのままにしておくと正しい位置に生えてこないばかりか、手前の乳歯を吸収してしまうこともあります。

このように永久歯との生え変わりの際には、様々なトラブルが生じることがあり、単純に歯並びが悪くなりそうというだけでなく、放っておけないトラブルに見舞われることもあります。

永久歯との生え変わりの時期には一度小児歯科医に診察してもらうことをお勧めします。