歯とお口の豆知識

アゴにできる梅干し

みなさんこんにちは。石井です。

突然ですが、口を閉じて鏡を見てみて下さい。みなさんのアゴには梅干しができていませんか?

20160507_1

 

 

左の写真が口を閉じたときアゴにできる梅干しですよね。

 

 

なぜ口を閉じるとアゴに梅干しができるのでしょう。顎の先っぽのことを“オトガイ(頤)”と呼ぶのですが、このオトガイ部の筋肉が緊張することで、アゴに梅干しができます。

簡単に言うと、口を閉じたときにアゴの筋肉に無理な力がかかっている証拠です。本来は口を閉じるときに筋肉に無理な力がかかることはないのですが、口元のバランスが悪いと口が閉じにくいで、力任せに無理に口を閉じてしまいます。

アゴに梅干しができる方は、力を抜いてリラックスした状態になると、多くの場合、口が開いた状態になるはずです。

本来、人は力を抜いてリラックスした状態で口が閉じていて鼻で呼吸することが正しい機能の営みなのですが、口元のバランスが悪く、リラックスした状態で口が開いてしまう方は、知らず知らずのうちに口で呼吸をしていて、歯並びに限らず様々な問題を引き起こしている可能性があります。

20160507_2 20160507_3

上の写真は矯正治療前と治療後の横顔の写真です。口元のバランスを見ると、明らかに治療後のバランスが良くなっていることが分かります。歯を見なくても治療後の方が口元が綺麗ですよね。

美しくバランスの良い口元の方は、リラックスした状態で口を閉じることができ、もちろんアゴに梅干しができたりはしません。

バランスの良い口元は見た目の印象が良いだけではなく、呼吸にも大きな影響を与えるなど、機能的にも非常に重要です。矯正治療では歯を並べるだけでなく、口元のバランスも整えていきます。

どうですか、みなさんのアゴには梅干しはできていませんか?