歯列の拡大

みなさんこんにちは。石井です。

暖かくなったかと思えば急に寒くなって、今年の冬は寒暖の差が激しいですね。インフルエンザも猛威を振るっていましたが、皆さんは体調を崩したりしていませんか?

気付けばもう2月も半ばとなり、依頼されている矯正歯科専門誌の原稿の締め切りが少々気になりだしている今日この頃です(汗)

 

その専門誌の原稿のテーマが歯列の拡大についてです。

歯列の拡大には色々な方法があり、使用する装置も様々なのですが、適切に使用しなければ全く効果がないどころか、悪影響を及ぼす結果になります。

 

最近では一部の一般歯科の先生が、永久歯の生えるスペースが足りないからという理由だけで、安易に(比較的安い治療費で)拡大装置を装着することを勧めることもあるようですが、正しい矯正診断に基づかない歯列拡大は何の意味も持ちません

永久歯の生えるスペースが不足していることには様々な原因があり、治療法も様々です。決して拡大装置だけで改善するわけではありません。

拡大装置そのものを否定するわけではありませんし、僕自身も拡大装置は数多く用います。ただ、少なくとも、拡大ネジのついた取り外しのできる拡大装置(床矯正装置と呼ばれたりします)は、ほとんどの症例で長期的な効果は望めません。

矯正治療は正しい診断に基づいて、適切な矯正装置を用いて、成長期であれば注意深く成長発育を観察することで、望むべき治療結果が得られます。

治療費が安くて、治療期間も短くて、患者さん本人の負担も少ない、なんていう矯正治療は基本的には夢物語です。冷静に考えればあり得ない“もうけ話”みたいなものです。世の中にそんな都合の良い話はありません。

さあ、そろそろピッチを上げて原稿を書かないと専門誌の編集者から催促されそうですね・・・

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