みにくいアヒルの子の時代

みなさんこんにちは。石井です。

ヨーロッパ矯正歯科学会から帰国して、留守中に溜まった仕事をしていたらブログの更新をすっかり忘れていました・・・ もう7月も半ばに差し掛かっていますね(汗)

夏休みが近いということもあって、歯並びの相談に来られる患者様が多くいらっしゃいます。特に前歯の生え変わりが始まると、前歯がガタガタしてきたり、隙っ歯になってきたりして、心配して来院される方が多いように思います。

歯並びについては、歯並びの状態と生え変わりの進み具合を診査して、適切な治療時期を説明させて頂くので、基本的には気になったときにお気軽に相談して頂ければ良いのですが、今日は異常ではない前歯の隙っ歯について説明しましょう。

上の前歯が生えてくるときに、やや八の字に傾いて生えてきて、前歯が少し隙っ歯になるときがあります。この状態をみにくいアヒルの子の時代と言います。

 

上の前歯が八の字に傾いて生えてくること自体は異常ではなく、隣の歯が生えてくるときに押されて隙間がなくなります。左上の写真はみにくいアヒルの子の時代で、その数年後、奥歯まで生え変わってきたときが右上の写真です。

この間に特に矯正治療をしたわけではなく、生え変わりを待っていただけです。前歯の隙間が自然に治っているのが分かりますね。

上の前歯の間に隙間が開くことを正中離開というのですが、このように自然に治る正中離開も多くあります。前歯が離れて生えてきたからといって焦って治療する必要はありません。

ただ、正中離開にも原因がいくつかあって、単純にみにくいアヒルの子の時代なだけであることもあれば、過剰歯(余分な歯)が埋まっていたり上唇小帯(上唇と歯茎をつなぐすじ)に異常があったり、上下の前歯のかみ合わせが悪かったり、自然に治らない場合もあります。

前歯が隙っ歯になったというときには、自然に治るものなのか、将来の歯並びやかみ合わせはどうなるのか、長期的な視点に立った診断が大切です。

歯並び・かみ合わせについて心配なことがあれば、お気軽にご相談下さい。専門医の視点から丁寧に説明させて頂きます。

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ヨーロッパ矯正歯科学会@ニース

みなさんこんにちは。石井です。

ヨーロッパ矯正歯科学会に参加するため南仏ニースに来ています。青空が広がっていて、南仏に来たことを実感しています。

 

講演の内容も企業展示も、イントラオーラルスキャナー(歯型をカメラで取る機器)に関するものが多く見られます。

日本でも少しずつ普及し始めていますが、まだまだ一般的ではありません。しかし、ヨーロッパ矯正歯科学会の会場で使用している先生を挙手で確認する場面があったのですが、半数近くの先生が手を挙げていて、その普及率に驚きました。

アメリカはさらに普及していると思うので、その波が日本にもそう遠くない将来やってくるものと思います。

新しい機器も色々出ているので、色々とチェックしてきます。これからのデジタル時代を考えさせられる学会ですね。

余談ですが… スーツケースがロストバゲージして本当に困りました。着替えも困りますが、一番困ったのがスマホの充電。脆い現代社会を実感しました。

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ヨーロッパ矯正歯科学会に行ってきます

みなさんこんにちは。石井です。

明日より、フランス・ニースで開催されるヨーロッパ矯正歯科学会に参加してきます。ヨーロッパ矯正歯科学会はアメリカ矯正歯科学会と並んで、世界的には大きな矯正歯科の学会です。

日本の矯正歯科臨床は、材料にしても治療法にしても、多くはアメリカに基盤を置いたものが多いのですが、国民性や矯正治療を取り巻く社会的な背景はヨーロッパの方が近いように感じています。

アメリカに対してヨーロッパの方が先進的な分野もあるので、しっかり聞いてきたいと思います。ただ、ヨーロッパ矯正歯科学会は参加している国々の矯正歯科のレベルがかなり違うので、講演(特に一般講演)の内容のレベル差が激しいのがちょっと問題ですね・・・ 簡単に説明すれば、高校の数学の話しの次に、小学校の算数の話しが出てくる、みたいな感じです。

そんな玉石混交の演題の中から明日の臨床のヒントを掴んでこれればと思っています。19日から26日まで休診しますので、患者様にはご迷惑をお掛け致します。27日(木)は通常は通常は休診日ですが診療致します。診療予定が変更になっておりますので、ご確認の程よろしくお願いします。

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日本小児歯科学会@札幌

みなさんこんにちは。石井です。

第57回日本小児歯科学会大会に参加するため札幌に来ています。今日は清々しい晴天で、初夏の札幌はとても気持ちが良い気候です!

 

日本中から小児歯科に関わる大学の先生や開業医の先生が集まりますが、顔見知りの先生も多く、年一回の同窓会のような感じです。

子どもの虫歯は明らかに減少してきているので、研究や発表のテーマも口腔機能に関わるものが数多く見られます

歯並びの問題も小児歯科の先生が積極的に関わろうとしているのですが、矯正歯科専門医でもある僕の目(矯正歯科医としての視点)から見ると、少々お粗末な発表もあり、この辺りが大きな問題であるように感じます。

学会は明日まで続きます。学会の理事として委員会に出席したり、オフィシャルな予定も多くありますが、できるだけ色々な発表を見聞きしてきたいと思います。

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休診のお知らせ

みなさんこんにちは。石井です。

明日9日(日)から11日(火)まで日本小児歯科学会に参加するため休診します。

初夏の札幌を満喫したいところなのですが、会期前の9日から理事会や総会等もあって、ほとんど自由な時間は取れなさそうなんです・・・ 残念。

患者様にはご迷惑をお掛けして申し訳ございません。学会で休診する代わりに、通常の休診日である12日(水)と13日(木)は診療します。(13日は午前中に学校検診に行くので、午後のみの診療です)

学会場で全国各地から集まる小児歯科関係者と、色々な意見交換をしてきたいと思います。

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学校検診

みなさんこんにちは。石井です。

今日の朝は久しぶりに横殴りの雨でしたね。そんな中、今日の午前中は今年度から校医を務める霞ヶ丘小学校に歯科検診に行ってきました

 

霞ヶ丘小学校の校内に入るのは初めてでしたが、伝統ある小学校の重みを感じました。

虫歯がひどい子はほとんどいませんでしたが、歯と歯の間の虫歯が怪しそうな子は何人も見受けられました

このブログでも書いたことがありますが、歯と歯の間の虫歯は集団検診ではしっかり見極めることができません。集団検診だけでなく、定期的に歯科医院で検診を受けられることをお勧めします

それにしても歯並びに問題のある子どもたちは多いですね・・・ 特に舌の癖に起因した不正咬合がとても目につきました。形態(歯並び)が悪いというよりは、機能に問題があって、形態に影響が出ているという印象です。

来週も霞ヶ丘小学校に検診に行きます。診療時間が変更になっているので、患者様にはご迷惑をお掛けします。学会出張も多いので、診療予定をご確認下さい。

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検診シーズンの到来

みなさんこんにちは。石井です。

つい先日令和になったかと思えば、もう5月も終わりなんですね。バタバタとしていたら、すっかりブログの更新が疎かになってしまいました(汗)

春は学校や保育所・幼稚園で歯科検診が行われていると思います。皆さんは、もう歯科検診を受けられましたか?

そんな検診シーズンですが、昨日は高校の歯科検診のお手伝いに行ってきました

高校は生徒数も多いので、校医の先生一人では大変なんです。

中にはひどい虫歯になっている高校生もいましたが、多くの学生に虫歯はありませんでした。ただ、歯磨きはそれほど綺麗にできているとは言えず、歯肉に炎症が見られる学生は多かったように思います

少し気になったのが、上の犬歯が生えていない学生が何人かいました。いわゆる“犬歯の埋伏”です。以前、ブログでも埋伏歯のことを述べましたが、こんなに高頻度で遭遇するとは思いませんでした。

埋伏歯はスペースの不足も原因の一つなので、顎のサイズが小さくなっているという昨今、以前よりも発生頻度が高くなっているのでしょうか・・・

来週は保健所の1歳半検診に出務し、小学校の歯科検診にも行きます。まさに検診シーズンですね。当院の診療時間も変更しているので、患者様にはご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いします。

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ナイトセミナー

みなさんこんにちは。石井です。

ここのところ日中は真夏のような暑さですね。まだまだ暑さに体がついていけません。夕方になると急に涼しくなりますが、そんな時間から昨日は兵庫県歯科医師会館でナイトセミナーを受講してきました。

歯科医師会主催のセミナーや研修会は定期的に開催されているのですが、その多くは僕の専門外のことで(専門外のことでも知識を広めないといけないのですが・・・)、なかなか参加することがありませんでした。

昨日のセミナーも“再生医療のための病理学”というタイトルで、僕の専門領域からは、かなりかけ離れた内容でした。

なぜ参加したかと言えば、講師の先生が僕のイギリス留学時代に知り合った先生で、専門は全く違うものの、同時期にイギリスに留学していたという懐かしい思い出のある先生だったので、久しぶりにお会いできるとも思い参加してみました。

 

講師の富永和也先生は今では大阪歯科大学口腔病理学講座の教授になられていて、僕とはえらい違いです(汗)  先生に挨拶した際の第一声は「太った?」と・・・ さすがに20年近く前ですし、僕も歳もとりました。

難しい病理の話しを分かりやすく説明して頂き、またiPS細胞やES細胞等の今盛んに研究されている再生医療の一端を紹介して下さいました

専門外の話しではあったものの、思った以上に面白くて、1時間半の講演があっという間に過ぎてしまい、難しい再生医療が少し身近に感じられるようになりました。

たまには自分とは関係ないと決めつけずに、色々なお話しを聞くことも大切ですね。とても有意義な時間を過ごせました。

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低ホスファターゼ症

みなさんこんにちは。石井です。

令和に入り、長いGWを過ごされた方も多かったのではないでしょうか。すっかりブログの更新が疎かになってしまいました(汗)

今朝の神戸新聞HPを見ていたら、こんな記事が出ていました。

神戸新聞NEXT

乳歯の早期脱落を診査

神戸市、乳幼児の難病早期発見へ

 

 

低ホスファターゼ症。皆さんはあまり聞いたことのない病気ではないでしょうか。しかし、乳歯が早期に抜け落ちることで発見されることがあるので、小児歯科の領域では最近よく耳にする病気なんです。

僕自身は、これまで数え切れないほどの子どもたちを診察してきましたが、低ホスファターゼ症の患者さんは、県立こども病院に勤務していた時に1人だけ遭遇しました。すでに確定診断がなされており、早期に乳歯が脱落していたので、その後のフォローアップを目的に受診されました。

それほど頻度の高い病気ではありませんが、歯科で発見されることもある難病の一つですね。

なぜ、ここにきて急に脚光を浴びているかと言うと、2015年に低ホスファターゼ症の治療薬が発売されたからなんだと思います。それまでは根本的な治療法がなく、早期に発見されても治療法が確立していませんでした。

現在は、低ホスファターゼ症治療薬による酵素補充療法を行われており、早期発見、早期治療が重要になっています。

その早期発見の機会として、幼児歯科健康診査(1歳6か月、3歳)が用いられることになりました。

低ホスファターゼ症だけでなく、お口の中には様々な全身疾患の異常が現れることもあるので、虫歯予防だけでなく、気になることがあれば歯科医院を受診されることをお勧めしたいですね。

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エステティック・ライン

みなさんこんにちは。石井です。

ついこの前までは寒くて暖房を入れていたのに、ここ数日は冷房を入れるような暑さですね。季節が急に変わって体がついていけません。

そう言えば、あと10日もすれば令和元年になるんですね。日付の表示に「R1.5.1」と書いてあって、最初は何のことか分からず、一日前の「H31.4.30」と書かれているのを見て、R1が令和元年であることに気付きました(汗) R1という表記に慣れませんね・・・

さて、以前にも歯列矯正治療は“歯並びだけを治療するのではなく、口元のバランスも整えていく治療”であることをブログに書きましたが、口元のバランスを評価する代表的な指標が“E-line(エステティック・ライン)”です。

 

E-lineは、鼻と顎の先端を結んだ線のことですが、このE-lineに対して、口元がどこに位置するかで、口元の突出感を評価します。

バランスの良い美しい口元は、E-lineに対して口元がやや内側に入る程度ですが、欧米人に比べて鼻が低いアジア人は、E-lineに口元が接するぐらいが良いと言われています。

 

 

口元のバランスが良ければ、見た目が美しい(形態が良い)というだけでなく、口が閉じやすくて鼻呼吸がしやすくなるなど、機能的にも有利なことが多くあります。

歯並びを治療する上で、口元のバランスをどう整えるかは、大変重要な要素であり、治療方針に大きく影響します。“歯”だけでなく、“口元”にも注意を払ってみてください。美しい女優さんたちは、綺麗なE-lineをしていると思いますよ!

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